既にご存知かもしれませんが、大手電機メーカー・パナソニックは、録画用ブルーレイディスク(BD)の生産を2023年2月をもって終了しました。ネットでは「時代の流れなのかな」と注目を集めています。
生産終了は市販している全品番が対象で、後継商品はないと言います。同社は、今回の発表について「市場規模の縮小とともに、需要が減り、継続的な利益の確保が見込めないため」だとしています。生産を終了するのは、「録画用ブルーレイディスク BD-RE : くり返し録画タイプ(書換型)」の13モデル、「録画用ブルーレイディスク BD-R : 1回録画タイプ(追記型)」の23モデルです。
パナソニックは録画用ブルーレイディスクを2006年から発売していました。16年近くの長い歴史に幕を閉じることになり、同社は「長きにわたり、当社の録画用ブルーレイディスクをご愛顧賜りましたことに厚く御礼を垂オ上げます」とコメントしています。
ネット上では「好きな番組を録画して何回も見返す時代は終わるんですかね?」「え!無くなると困る。いつ見るんだろと思うくらい溜め込んでるけどドラマに映画舞台、録画してダビングして楽しむ時代が終わりつつあるのでしょうか?」「ビデオの時もですが時の流れを感じる」「ディスクに保存しても結局見る機会ないし、最近は録画してても動画サイトで見ちゃったりする、時代の流れなのかな」などの声が寄せられています。
気がつけばフェードアウト? ビデオカメラの歴史を振り返る
2/7(月) 8:04配信
JVCケンウッドが2月1日、2022年3月期 第3四半期の決算説明資料を公開した。それによれば、民生用ビデオカメラの生産は2021年10月に終了しており、そのリソースを別の成長事業へシフトしていくという。
まだやってたのか、と思われた方も多いと思う。確かに昨今、他社も含めビデオカメラの新製品が出ていないため、とっくに事業終了したと思っているかたも多いと思うが、新製品を出していないから事業が終わっているわけではない。旧製品を製造して出荷し続けている限りは、企業にとっては事業終了ではないのだ。
したがってJVCケンウッドの生産終了は、在庫があれば最後まで出荷はするだろうが、なくなり次第事業終了と受け止めていいだろう。
民生用ビデオカメラは、日本が圧倒的大差で世界をリードした分野だった。国内の家電メーカーは、ほとんどビデオカメラに参入した。パッと思いつくだけでもソニー、パナソニック、キヤノン、JVCケンウッドはかたいところだが、シャープ、日立製作所、東芝、三菱電機、三洋電機も過去に製品があった。
ここにご紹介するのは,小型ハンディカム初となる,3CCDを搭載した製品です。DCR-TRV900と言う型番になります。
1998年7月30日にプレスリリースされ,実質的にこのTRV900が世界初の家庭用カムコーダーに3CCDを搭載したモデルとなりました。
3CCDとは,光の3原色(R.G.B)を各々独立して撮像することで高解像度と忠実な色再現性を実現する“3CCDカメラシステム”を採用したものです。
CCDは画像を読み込む際に,インターレース/プログレッシブ2つの方式を 任意に切り替えることができ,動画・静止画各々に最適な撮影を実現します。
例えば,インターレース方式を選択すれば放送方式(NTSC)に適した動画撮影を実現でき,また,プログレッシブ方式では,ブレのない鮮明な静止画を撮影することができるとともに,パソコンへの取り込みにも適しています。
また,レンズを動かすことにより,光学的にブレを補正する“アクティブレンズ方式手振れ補正機能”を新たに搭載。画質劣化のほとんどない安定した映像の撮影を可能にするとともに,レンズ部の省スペース化を図り本体の小型化を実現しています。・・・ソニーの報道資料からです。
今は小型でハイビジョンのビデオカメラで簡単にホームビデオを撮影できます。
でも昔は小型になる事自体が高いハードルでしたね。1986年に発売されたビクターのVTR一体型ビデオカメラGR-C7。
ビデオカメラのキャッチコピーが「どこでも気軽にビデオ撮りができる夢のようなムービーです」というものでした。重さ約1.3kgでした。
録画用のビデオテープはVHS-Cでした。1985年にはソニーはCCD-V8と言う8mmビデオテープに記録するカメラ一体型ビデオを発売しました。重さは1.97kgでした。
VHS-Cや8mmビデオ(後のHi8など)やBetaなど様々なビデオカメラが出回っていましたね。あなたの子供ころの撮影したテープは保管されていませんか。懐かしい映像をすぐに見ることができて,DVDに変換すると便利ですよ。